もっと前のこと⑦おかしいことに気付いたとき

その2年間は、仕事も順調で、家も購入して、車も乗り換えて、外食も増えて、元夫だけで夜に出かけることも増えていきました。

上手くいき過ぎていることに何の疑問も抱かず。元夫が前のように戻ったと錯覚していました。

おかしいことに気付いたきっかけは元夫の事故でした。

夜ご飯を食べてゆっくりしていたとき、元夫に連絡が入り出かけていきました。そういうことは何度かあり、それすらも回復してきた証拠だと思っていました。

ただその日は、息子が「行ってほしくない」と駄々をこねたのです。それでも「すぐ帰るから」となだめてまで必死に行こうとする元夫にちょっと不信感を抱きました。

その日の夜中3時ごろ、いきなり元夫から「家の近くで事故ったから来てほしい」と電話がありました。

現場に行くとすでに救急車の中で血まみれになっている元夫がいて、私が着いたことを確認してすぐに気を失ってしましました。

鬱になった時から、元夫はお酒を断っていたので飲酒でもなく何故こんな事故を起こしたのか私は混乱していました。同乗者がいなかったこと、単独事故だったことが不幸中の幸いでした。

数日間、意識が戻らず、植物状態になる可能性も伝えられましたが、なんとか意識が戻り話せるようになったので、聞いてみると、ここ数カ月、眠れない日々が続いていたとのことでした。

原因は居眠り運転でした。顔面の骨が二つに割れ、体の至る所が骨折するほどの大怪我でした。

このことで元夫の顔が変わってしまい、昔の優しかったころの面影が薄れたことも離婚の原因の一つです。

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